【情報傍受記録-5】 ※フィクションです。
(カラビヤウ・ブローチ、急に現れたあの男)
2016年11月23日の傍受記録
■Echelon Room 第三回までと同じ手順で第五回
・2016年11月21日
Rejection機能発動。
視聴者がEchelon Roomのカウンターをクリック。
・2016年11月23日
Rejectionクリック基準値(2000)達成。Rejection機能解除。
・2016年11月23日
ゼンイチさんがネットに繋がりTweet18件。(赤坂ゼンイチ@akasakazenichi)
・2016年11月23日
Bottle.5が放たれました。変動。一定の数値に達した場合にのみ次の変動が起こります。
視聴者がEchelon Roomの瓶「Bottle.5」のカウンターをクリック。
・2016年11月23日
Bottle.5クリック基準値(1500)達成、次の変動。情報傍受が可能になりました。
「Bottle.5」の蓋が外れ、黒い板状の記憶メディア「Report.5」の動画を情報傍受できるようになった。
紙には暗号文、蓋には図が描かれている。
なお、夜にBottle.5が放たれてから2時間ほどで1723クリックに至った。
■瓶の蓋の図
・六芒星 ヘキサグラム
上向きの正三角形(△)は「能動的原理、男性的原理、陽、火」
下向きの正三角形(▽)は「受動的原理、女性的原理、陰、水」
その組み合わせは、「相対的二元性の調和、完全」を表す。
錬金術においては「賢者の石」を象徴する。
2016年6月13日にEchelon Room に現れた瓶の蓋には下向きの正三角形(▽)だけ描かれていたので、
私の傍受記録には演算子▽(ナブラ)と書いた。
▽は数学において勾配、発散、回転を取る演算を指し示す微分作用素としてのナブラ演算を表すのに用いられる。
2016年8月11日にEchelon Room に現れた瓶の蓋には下向きの正三角形(▽)が右、上向きの正三角形(△)が左に、同じ円の中で離れた位置に描かれていた。
2016年11月23日にEchelon Room に現れた瓶の蓋では下向きの正三角形(▽)が右、上向きの正三角形(△)が組み合わせられ、上の位置にある。
・Rμν-1/2gμvR=κTμν
一般相対性理論の式:Rμν-1/2gμvR=κTμν
2016年6月13日にEchelon Room に現れた瓶の蓋にも「〇で囲まれたΛ」が描かれていた。
Λは、アインシュタインの重力場方程式 Gμν + Λgμν = κTμν の中に現れる宇宙項Λgμνの係数。
2016年11月23日の瓶の蓋には、アインシュタインの一般相対性理論のRμν-1/2gμvR=κTμν
そのものが書かれている。
・カラビヤウ・ブローチ
余剰次元の形とされるカラビ=ヤウ多様体(カラビ=ヤウ空間)と、カラビヤウ・ブローチの形は似ていない。
知覚できる1~3次元(空間)4次元(時間)以外が余剰次元。
「此方の主は運良くカラビヤウを手にした様だ。
いつかEchelonはこの状況を不都合とするだろう。」
ホクマ(知恵)の主人であるゼンイチさんを閉じ込めているのが通信傍受システムのEchelonで、ブローチのカラビヤウが解放の鍵となることを示唆しているようだ。
・三日月と満月
2016年6月13日にEchelon Room に現れた瓶の蓋にも逆向きの三日月が描かれていた。
その時は満ちてゆく三日月で中央寄りの右側に配置されていた。
今回は欠けてゆく三日月が左に、満月が右側に配置されている。
月齢カレンダーによると、2016年6月8日頃、2016年11月24日頃の三日月の形が近いようだ。
形が似ているものとして、2016年5月~12月の日食は9月1日のみ、
2016年の月食は8月18日と9月17日の半影月食のみ。(半影月食は形が似ていない)
2016年5月~12月の満月は、5月22日、6月10日、7月20日、8月18日(半影月食)、9月17日(半影月食)、10月16日、11月14日、12月14日。
なお、ゼンイチさんがカラビヤウ・ブローチを鴇田さんから手渡されたのは、
のTALK LIVE中で、私も目撃した。
これまでの通信傍受開始日は、2016年5月29日、6月13日、8月11日、10月9日、11月23日。
・∝
比例(proportion)の記号。
下方、中心より少し右に配置されている。
■Bottle.5の中の紙に書かれた文章
これまでに解いた暗号まとめを後日リンク予定。
見たくない方はそのリンクを辿らないでください。
■録画記録 「Report.5」
・「Report.5」 文字おこし 一体どれほどこの空間をさまよっただろう おそらく精神的負荷が原因で 突如空間に隙間が現れ 室内ごと飲み込まれてしまったようだ
私は精神の回廊を行き来し さまよう人影を見たあの日より この機をうかがっていた
あのブローチはいったい何なのだろうか それ以来このドアはどこにつながっているのだろうか 調べてみる必要がありそうだ
--- 見覚えがある 回廊を通って 見覚えがある ここは
見覚えがある 回廊を通って
ここは
見覚え
ここは 何度もこの道を通った 何度もこの道を通った 見覚えがある 見覚えがある 回廊を通って 見覚えがある 見覚えがある 見覚えがある ---
あれは何だったのだ 急に現れたあの男 あの後何が起こったのか覚えていない そして気づくと一人だった 同じ室内に見えるが今までと少し形状や環境が違うようだ 気づかぬ間に特異点は現れていたのか
ドアが開いている 既に外には出られそうにないが空き瓶くらいなら何とかなりそうだ とにかく今は冷静さを失わないよう一つ一つ現状を把握する必要がある
以上
■さまよう人影、急に現れたあの男、彼方に居る連絡できるアイツ
「Report.4」のドアの内側、ゼンイチさんが座っている所に、
ボールパフォーマンスを行う時の仮面と衣装を身に着けたゼンイチさんが現れて対峙し、
座って無言で見ているゼンイチさんに向かって仮面を外した。
その時、画面では後ろ姿だけが映っていて、映像はそこで終わっていた。
「Report.5」のドアの外、森の中で、ゼンイチさんと、仮面と衣装のゼンイチさんの姿が重なるシーンがあった。
ゼンイチさんと、仮面と衣装のゼンイチさんの両方とも廃墟のような場所を迷子のように歩いていた。
顔の表情は不安そうで、手の表情はいつも通り優雅に見えた。
「Report.2」のドアの外、早朝の畑の道では、ゼンイチさんが途中から仮面と衣装のゼンイチさんに変わりボールパフォーマンスを行ったが、その説明は何もなかった。
2016年11月23日 ゼンイチさんのTweetより(赤坂ゼンイチ@akasakazenichi)
連絡しようか迷っていた彼方に居るアイツが仮面のゼンイチさんだとしたら、
「Report.5」を撮影した後、意志疎通が出来たようだ。
なお、Youtube の投稿者名は「mel kator」
メルクァトルは2062年から来たゼンイチさんのクローンで、
Gazio で2度、音楽のLIVE を行ったことがある。
その時、ボールパフォーマンスとディジュリドゥの演奏はなく、
ゼンイチさんのPCとシンセで、その時だけの楽曲と、
ゼンイチさんの既存曲「Silence」別名「加速する夢」も演奏した。
メルクァトルとゼンイチさんは意志疎通ができて連絡が取れるようだ。
クローンならボールパフォーマンスも出来ると思われる。
「人影」「あの男」「アイツ」はメルクァトルではないか?
「Report.4」より
以上
※赤坂ゼンイチさんの「Circular breathing」Secret Trackの「Millennium」
を引き続きお薦め致します。
傍受している物語とどこかで繋がるかもしれません。
「Circular breathing」は「循環呼吸」という意味です。
「Circular breathing」について
「Millennium」の詩はこちらで公開されています。