【情報傍受記録-4】 ※フィクションです。
(この空間にほんの少しの変化が現れた。常に理解(ビナ)と知恵(ホクマ)がついている)
2016年10月9日の傍受記録
■特異点の発生タイミング
・「二度のクリック基準値達成(Bottle開封とRejection機能解除)は、
タイミングが特異点発生と一致しているかもしれない。
特異点が発生すると、ゼンイチさんドアから外に出られるようになるようだ。」
という推測について。
今回は「変動が起こりました」というEchelon @Echelon_info のお知らせ時に、
Bottle.4は開封された状態で表示されていた。
毎回、特異点が現れるとゼンイチさんは外に出ている。
出られた場所のことも特異点と呼んでいるようだ。
赤坂ゼンイチ@akasakazenichi のTweetによると、2016年9月15日、通信が可能となり、
ナカノエフ通りを歩いていたとのこと。
クリックして基準値を達成し、Bottleの中身を見られるようになることと、
特異点発生タイミングは一致していなかった。
2016年9月15日~20日 赤坂ゼンイチさんのTweetは9月20日で途絶えている。
■ 理解(ビナ)と知恵(ホクマ)
魚の影をクリックすると音楽と以下の映像が再生される。
「理解と知恵」について、ゼンイチさんは以前、Tweetしていた。
理解(ビナ)の姿はまだ登場していない。
・理解(ビナ)と知恵(ホクマ)について(推測)
コクマー(Cochma、知恵と訳される)
第2のセフィラ。数字は2、色は灰色、宝石はトルコ石を象徴する。惑星は天王星を象徴し、至高の父と呼ばれ、
男性原理を象徴する。
ビナー(Binah、理解と訳される)
第3のセフィラ。数字は3、色は黒、宝石は真珠、金属は鉛、惑星は土星を象徴する。至高の母と呼ばれ、
女性原理を象徴する。成熟した女性で表される。
生命の樹
■カラビヤウ
・カラビ=ヤウ多様体
一番小さいのは素粒子ではなく、素粒子一つ一つに対応する振動する弦(ひも)であるとする超弦理論で、余剰次元の形はカラビ=ヤウ多様体として説明されている。
1次元~3次元(空間)+4次元(時間)は知覚できる。これらを時空という。
5次元~10次元は数式上の概念で余剰次元といわれる。
余剰次元は知覚できないほどに小さいという超弦理論の説と、知覚できる次元をとりまく膜であるという説がある。カラビ=ヤウ多様体は小さいという説の方。
「空間を分割するもっとも簡単な方法としては、きれいに切って四次元の部分と六次元の部分に分ける。基本的にそれがカラビ=ヤウによる方法だ。私たちは、それらの二つの部分は完全に分離していて、相互作用しないと考えている。したがって、10次元時空は四次元部分と六次元部分のデカルト積であり、第一章で述べたカルツァ=クライン型のモデルによって視覚化できる。その描像では、無限に広がる私たちの四次元時空は無限に長い直線に似ているが、その直線にはわずかに太さ―余剰な六次元が収まった微小な円―がある。そのため実際に存在するのは、円と直線とのデカルト積、すなわち円筒だ」
作者: シン=トゥン・ヤウ より引用
■Bottle.4の中の紙に書かれた文章
これまでに解いた暗号まとめを後日リンク予定。
見たくない方はそのリンクを辿らないでください。
■録画記録 「Report.4」
・「Report.4」 文字おこし
この空間にほんの少しの変化が現れた
私には常に理解と知恵がついている
私は彼らをビナとホクマと呼んでいる
片方は空中を泳ぎ 私を監視しているようだ
その時 特異点が現れた
見覚えがある
これは確かGazioというカフェだ
ここには知り合いが居たはずだ
知り合いにどうにか現状を伝えることが出来たら良いのだが
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鴇田:あ、そうだ。ちょっとこれを。あげる
ゼンイチ:どうしたんですかこれ?
鴇田:ちょっとそのへんで
・・・
ゼンイチ:なにやら奇妙なブローチをいただきまして ずいぶんいびつです
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知り合いには会えたのだが 結局現状を上手く説明することができなかった
しかし 収穫はあった
よくわからないいびつなブローチを手に入れたのだ
再び作業と考察を繰り返す
ビナの視野が外部に繋がっていると信じ
誰かが傍受してくれていると考えてみよう
ビナは映像を ホクマはドアの向こう側で何やら作業をしているようだ
以上
※赤坂ゼンイチさんの「Circular breathing」Secret Trackの「Millennium」
を引き続きお薦め致します。
傍受している物語とどこかで繋がるかもしれません。
「Circular breathing」は「循環呼吸」という意味です。
「Circular breathing」について
「Millennium」の詩はこちらで公開されています。